昭和25年、それまでの江北中學校校歌に加えて、新しい校歌が制定され、同年7月5日に作詞者土岐善麿氏を招いて音楽部合唱団により発表会が行われました。
土岐善麿(ときぜんまろ)氏は歌人の土岐哀果として石川啄木と交友がありました。読売・朝日新聞の記者を経て早稲田大学教授。校歌作詞も多くを手掛け、都立高校では日比谷、文京、目黒、武蔵、井草、日本橋、大崎、大森、竹台高校も仲間です。なお江北中學校校歌も土岐善麿氏が作詞しました。
作曲は信時潔(のぶとききよし)氏。東京音楽学校(現東京芸術大学)教授で作曲家。都立高校では西、南多摩、神代、大森、松原高校があります。
歌詞にあるように緑ときれいな流れだった!綾瀬川も、都市化の進展と防災強化のため背の高い堤防に囲まれてしまいましたが、上流の埼玉県まで遡ると、往時の雰囲気を味わうことができるようです。故嵯峨先生の「都趣田情」はこの校歌からもうかがえます。
では、パソコンの前で久しぶりに歌ってみましょう。
江北高等学校校歌
綾瀬のながれはゆたかに
照りそうやみどり小草
希望のひかりのあふるるところ
ああこの道真理を追いて
しづかにゆくべし友よ楽しく
雲わく平野のかしこに
ゆるぎなし富士はそびゆ
平和の理想はきびしく高し
ああこの道文化のために
新たに進まん友よ親しく
都会のとどろきかすかに
風澄みて野路は清し
正義と愛とにこころもひろく
ああこの道世界につづく
江北高校われらこぞりて
東京混声合唱団の斉唱と、CHIEKO(44回生)with Hi-Handed Fellowsさんのアカペラを用意しました。いずれも70周年創立記念で配布されたCD音源からです。
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